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遺言 遺言書は作ったほうがよいのでしょうか? [遺言]

「遺言書」は作ったほうが良いのでしょうか?

遺言書の書き方を解説した本が多数出版されていますので、書店でわかりやすい解説本を手に入れて自分で遺言書を作成することはそれほど難しいことではないかもしれません。最近では「終活」という言葉もあり、エンディングノートというものも広まっています。遺言書が以前よりははるかに身近になってきていることはとても良いことだと思います。
ご自分で遺言書を作成するときに留意していただきたいことがあります。
ひとつめは、遺言書を作成する目的を明確にすることです。
どうして遺言書を作るのか?その目的を明確にすることです。
ふたつめは、正しい方式で遺言書を作成することです。

例えば遺産をめぐる争いが起きないようにするため、お世話になった人に特定の遺産を引き継いでほしい、事業の発展のため、財産の管理のため・・・など人それぞれの目的があると思いますが、そこを明確にしておくとその目的に最も適した遺言内容が作れると思います。
もし目的とかけ離れた内容や方式の遺言書になってしまうと何のために遺言書を作ったのかわからなくなってしまいます。場合によってはかえって争いが起きたりして、遺言書なんか作らなければよかったとなっては目も当てられません。

正しい方式で遺言書を作成することも重要です。
法律で定められた方式を守って遺言書を作成しないと法的効果は認められません。その遺言書は無効になってしまいます。せっかく遺言書を作成しても無効になってしまっては意味がありません。
また、中途半端な方式の遺言書を作ってしまうと、つまり有効か無効か争いが起きるような遺言書を作ってしまうと「遺言書があるのだから遺言書の内容どおりにするべきだ。遺言者の意思を尊重すべきだ。」という意見と「法的に無効だから遺言書の内容は関係ない。」という意見の対立を招き、いわゆる「争族」が激化することにもなりかねません。

遺言書を作成する目的を明確にすること
正しい方式で遺言書を作成すること
この二点を注意するならば、遺言書は積極的に作成したほうがよいと思います。
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